水曜どうでしょうの聖地・平岸高台公園の現在とHTB跡地の全貌
北海道テレビ放送(HTB)が生んだ伝説的ローカルバラエティ番組『水曜どうでしょう』。その象徴的なロケ地として、全国のファン(通称「藩士」)から圧倒的な支持を集め続ける場所が、札幌市豊平区に位置する平岸高台公園です。番組のオープニングやエンディングである「前枠・後枠」の撮影現場として幾度となく画面に登場したあの緑豊かな傾斜地は、放送開始から四半世紀以上が経過した現在も色褪せることのない熱狂を宿しています。
2018年9月にHTB旧本社ビルが札幌市中央区の複合施設「さっぽろ創世スクエア」へ全面移転し、旧社屋の解体と跡地の再開発が進んだことで、「あの聖地はどうなったのか」「いま訪れても見どころはあるのか」と気をもむファンも少なくありません。本稿では、HTB旧社屋移転後の激変の真相から、公園内に建立された記念碑モニュメントの最新状況、現地へのアクセスや訪問時の注意点に至るまで、徹底取材に基づく現場データとともに詳しく解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:平岸高台公園は旧社屋移転後も「水曜どうでしょうの聖地」として健在であり、2021年には番組の功績を称える公式記念碑モニュメントが設置された。
- 要点2:隣接していたHTB旧社屋は解体され分譲マンションへと姿を変えたが、公園の景観や象徴的なすり鉢状の芝生斜面は当時のまま残されている。
- 要点3:最寄りの地下鉄南北線「南平岸駅」から徒歩約4分とアクセスは良好だが、公園専用の駐車場はないため公共交通機関の利用と閑静な住宅街へのマナー配慮が不可欠である。
【聖地のいま】平岸高台公園の現在とHTB旧社屋跡地をめぐる激変の真実
かつて番組内で鈴井貴之氏や大泉洋氏、そして名物ディレクター陣(藤村忠寿チーフディレクター、嬉野雅道カメラ担当ディレクター)が数々の名場面を生み出した平岸高台公園。その隣接地にそびえ立っていたHTB旧本社ビルは、2018年秋の移転完了に伴いその歴史的役割を終えました。その後、建物は惜しまれつつも解体工事が進められ、HTB跡地には大手デベロッパーによる大型分譲マンションが建設されています。
かつて屋上に鎮座し、平岸の街を見守っていたマスコットキャラクター「onちゃん」の巨大オブジェが撤去された際は、多くのファンから別れを惜しむ声が上がりました。しかし、平岸高台公園そのものは札幌市が管理する都市公園として従前と変わらぬ姿を留めており、番組で幾度となく映し出されたすり鉢状の斜面や木々の配置は当時の面影を色濃く残しています。
さらに2021年春には、札幌市とHTBの連携のもと、公園内に「水曜どうでしょう 記念碑」が正式に建立されました。旧社屋の消滅という喪失感を越え、番組が北海道の文化に遺した足跡を後世に伝えるランドマークが完成したことで、水曜どうでしょう聖地の現在は単なる過去のロケ地にとどまらず、公認の文化遺産的スポットへと昇華を遂げています。

【見どころ徹底解説】「前枠・後枠」の斜面から水曜どうでしょうモニュメントまで
聖地巡礼で平岸高台公園を訪れた際、絶対に外せない見どころは大きく分けて2点存在します。番組の歴史を肌で感じる空間構造と、新たに加わった公式モニュメントです。
1. 幾多のドラマを生んだ「あの芝生の傾斜」と冬のそり滑り
番組ファンであれば、公園の入口に足を踏み入れた瞬間に広がる急勾配の芝生斜面に胸を打たれるはずです。ここでは、低予算にあえぎながらも知恵と体力で笑いを生み出そうとしていた初期から、数多くの「前枠・後枠」が撮影されました。
当時の特番インタビューや自著・手記において、出演陣が「冬場は立っているだけで足元が凍りつき、NGを出すたびに地獄を見た」と振り返ったエピソードの通り、冬季には一面が深い雪に覆われます。近隣の子どもたちが雪遊びや平岸高台公園のそり滑りを楽しむ日常の風景のなかに、かつて大泉氏がソリに乗って派手に転倒し爆笑をさらった伝説のロケ現場がそのまま重なり合っています。
2. 番組の歴史が刻印された「水曜どうでしょう モニュメント」
公園の高台エリアに設置されたブロンズ調の記念碑は、聖地巡礼における新たな撮影スポットとして定着しています。碑面には番組おなじみのタイトルロゴが刻まれているほか、HTBのキャラクター「onちゃん」のレリーフがあしらわれ、裏面には番組の歴史や平岸の地への感謝のメッセージが記されています。
取材時にも、カメラやスマートフォンを手にモニュメントと芝生の斜面を丁寧に画角に収めるファンの姿が複数見受けられました。かつて裏方として出演者を支えたディレクター陣の肉声が聞こえてくるような、静かでありながら温かな熱気に包まれています。
【徹底比較】平岸高台公園と札幌市内・近郊の主要ロケ地データ一覧
札幌市内および近郊には、平岸高台公園以外にもファン必訪の関連スポットが点在しています。それぞれの特徴や見どころ、移動の目安を整理した比較データを以下にまとめました。
| スポット名 | 番組との関連性・特徴 | 交通アクセス・所要時間 | 編集部の見解・おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| 平岸高台公園 | 前枠・後枠の主舞台。2021年設置の公式記念碑と芝生斜面。 | 地下鉄南北線「南平岸駅」徒歩約4分 | ★★★★★ (番組の原点であり絶対的必訪スポット) |
| さっぽろ創世スクエア(現HTB本社) | 1階エントランスに公式タリーズやHTBグッズコーナー、展示ブース常設。 | 地下鉄東豊線「大通駅」直結(徒歩約2分) | ★★★★★ (限定グッズ購入や展示見学に最適) |
| 大通公園周辺 | 初期企画や各種ロケの出発地点・通過点として多数登場。 | 地下鉄各線「大通駅」すぐ | ★★★☆☆ (札幌観光と兼ねて気軽に立ち寄れる) |
| 支笏湖(近郊ロケ地) | 「水曜どうでしょう」初期の伝説的アクティビティ企画等の舞台。 | 札幌中心部から車で約1時間15分 | ★★★★☆ (レンタカー利用のドライブ巡礼推奨) |

【実態検証】南平岸駅からのアクセス手順と駐車場・周辺環境のリアル
平岸高台公園へのアクセスは公共交通機関の利用が極めてスムーズです。地下鉄南北線「さっぽろ駅」または「大通駅」から真駒内方面行きの電車に乗車し、約8〜10分で南平岸駅(旧・霊園前駅)に到着します。
南平岸駅からの徒歩ルート
南平岸駅の東出口を出て、南側の坂道を道なりに登っていきます。駅から公園までは徒歩約4〜5分(距離約350m)の距離ですが、平岸の名の通り後半はやや急な登り坂となります。スニーカーなど歩きやすい靴での訪問が適しています。
駐車場に関する注意点とネットの誤解
訪問時に最も注意すべきなのが駐車場事情です。ネット上の口コミで「公園横に駐められる」といった誤った記述が見受けられることがありますが、平岸高台公園に専用の駐車場は一切ありません。
公園の周囲は完全な第一種低層住居専用地域を含む閑静な住宅街であり、公園前の道路は道幅が狭く、路上駐車は近隣住民の生活通行や緊急車両の妨げになります。自家用車やレンタカーで向かう場合は、南平岸駅周辺のコインパーキング(時間貸し駐車場)に必ず入庫したうえで徒歩で向かうのが鉄則です。
一般に知られていない盲点とネットの誤解|冬の聖地巡礼とマナー
インターネット上の掲示板やSNSでは、時折「HTBが移転したから平岸高台公園にはもう行く意味がない」という極端な意見が散見されます。しかし、これは実情を知らない誤解に過ぎません。記念碑が整備されたことでむしろ訪問価値は高まっており、ファン同士の静かな交流の場として機能しています。
冬季訪問における足元の危険性
北海道外から訪れる旅行者が陥りやすい最大の落とし穴が、冬期の雪道対策です。番組でおなじみの急斜面は、冬になると圧雪やアイスバーン状態になり、一般的な革靴やヒールでは一歩も登れないほど滑りやすくなります。滑り止め付きのスノーブーツを着用し、無理な斜面の登攀は控える必要があります。
住宅地としてのプライバシー配慮
平岸高台公園は、観光地であると同時に「地域住民の憩いの場」です。早朝や深夜の大声での談笑、マンション敷地への無断立ち入り、ドローンを用いた無許可空撮などは厳重に慎まなければなりません。長年この場所がファンに愛され、行政や企業が記念碑設置に動いた背景には、ファンの高いマナー意識に対する地域の信頼があったという事実を忘れてはなりません。
【専門家分析】コンテンツツーリズムの理想形|番組文化と地域社会の共生
観光社会学およびメディア文化論の視座から平岸高台公園を分析すると、この地は日本の「コンテンツツーリズム(聖地巡礼)」における極めて成熟した成功モデルであることが浮き彫りになります。
多くのテレビロケ地が番組終了とともに忘れ去られる中、『水曜どうでしょう』が四半世紀以上にわたり巡礼者を惹きつけ続ける要因は、単なる「場所の消費」にとどまらず、ファンコミュニティと地域社会との間に健全な心理的バウンダリー(相互の節度ある境界線)が保たれてきた点にあります。HTBが旧社屋解体時に記念碑の寄贈という形で地域とファンに還元し、札幌市が公園の公共性を損なわずにそれを受理したプロセスは、商業コンテンツと地域景観が共生する模範的な事例と言えます。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
▼平岸高台公園の聖地巡礼に心からおすすめできる人
- 『水曜どうでしょう』の原点であるローカルな空気感を五感で味わいたい人
- 大泉洋氏や鈴井貴之氏、ディレクター陣の軌跡と記念碑モニュメントを静かに記録に収めたい人
- 札幌中心街(創世スクエア)のHTB見学とセットで、新旧の歴史をたどる旅程を組める人
▼訪問計画に慎重な検討・事前準備が必要な人
- アトラクションや巨大な観光商業施設のようなエンタメ体験を期待している人(あくまで街区公園です)
- レンタカーで公園の目の前まで横付けしようと考えている人(駐車場確保の手間が必要です)
- 冬の北海道旅行で適切な防寒着・防滑靴を用意していない人
【水曜 どうでしょう 公園】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:平岸高台公園の見学に入場料や開園時間はありますか?
A1:平岸高台公園は札幌市が管理する一般的な公共公園のため、入場料は無料であり、24時間出入りが可能です。ただし、夜間は照明が限られ周辺は住宅街となるため、写真撮影や見学は日中の明るい時間帯が推奨されます。
Q2:HTB旧社屋跡地の中に立ち入ることはできますか?
A2:HTB旧社屋跡地は民間の分譲マンション敷地および関連私有地となっているため、居住者や関係者以外の立ち入りはできません。見学や撮影は、隣接する平岸高台公園の敷地内から公道の範囲内で行ってください。
Q3:現在のHTB本社(さっぽろ創世スクエア)へは平岸高台公園からどうやって移動すればいいですか?
A3:平岸高台公園から徒歩約4分で地下鉄南北線「南平岸駅」へ向かい、地下鉄で「大通駅」まで乗車(約8分)します。大通駅から地下通路直結で「さっぽろ創世スクエア」へ行けるため、移動時間は全体で約20〜25分程度です。
まとめ:平岸の丘に息づく永遠のエンターテインメント
放送開始から長い年月が経過し、HTB旧社屋の移転・再開発という大きな時代の節目を経てもなお、平岸高台公園が放つ特別な魅力は一切失われていません。そこには、真摯に番組を作り上げた制作陣の熱量と、それを温かく見守り続けたファンや地域住民の記憶が、確かな風景となって息づいています。
美しく整備された記念碑モニュメントを眺め、あの名作を生み出した芝生の傾斜を見上げる体験は、どうでしょう藩士にとって唯一無二の感動をもたらすはずです。ルールとマナーを守り、札幌の歴史とカルチャーが交差する平岸の高台へ、ぜひ足を運んでみてください。 (出典: 水曜 どうでしょう 公園(Yahoo!ニュース))